ロシア最大のエアショー「MAKS 2019」に行ってきた

KeijiroToyoda
15 min readSep 9, 2019

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離陸直後のフランカー

Twitterで散々Swarmのチェックインを垂れ流していた通り、8/30〜9/7の日程でロシアはモスクワに旅行に行っていた。メンバーは大学の知り合いで自分含め3人だ。

ロシアと言う未知すぎる地に行くにあたっての情報収拾で一番頼りになったのはどんなWebメディアや口コミサイトよりも個人のブログであった。そういったブログへの感謝をこめ、自分も旅行の詳細なブログを執筆することで後々ロシアに旅行する人の助けになれば良いなと思っている。結論から言えばブログの通りロシアは(少なくともモスクワは)そんなにビビるようなとこではないのでカジュアルに行っちゃいましょう。

とはいえ自分のやる気がどこまで継続するのかはあまり信用していないので、とりあえず訪問順などは無視して自分のやる気の出る内容から書き始めることにする。

ちなみにブログは以下のような内容を書く…予定でいる。書いたらリンク貼ります。貼られていなければ書いていないということです…

  • 0日目 … ビザ取得
  • 1日目 … 入国
  • 2, 3日目 … MAKS 👈 この記事!
  • 4日目 … ワシリイ大聖堂・グム百貨店・クレムリン
  • 5日目 … クビンカ戦車博物館・パトリオットパーク
  • 6日目 … レーニン廟・戦争博物館・エロミュージアム・プーシキン美術館
  • 7日目 … 宇宙飛行士記念博物館・SVMOSCOW(セレクトショップ)・アルバート大通り
  • 8日目 … PANORAMA360・出国

とりあえずこのブログの目的はMAKSに行きたい人向けの情報&個人的な備忘録&良い写真いっぱいとれたのでその自慢、です。写真だけ見たい人は読み飛ばしてください✈️

MAKSって?

MAKS(Международный авиационно-космический салон, キリル文字のCはSを表す)とは英語では International aviation and space salon であり、早い話が航空宇宙業界の見本市、ビジネスイベントである。

しかし、6日間の日程のうち後半3日間は days for general public と言うことで一般向けのイベントとなっており、多くのモスクワ市民が訪れるエアショーとなっている。

滑走路前の広場、これはまだ全然空いている時間帯の写真だ

自分も航空宇宙専攻である以前に戦闘機が大好きなので、MAKSに行くことは悲願だった。そもそもMAKSは2年に1回の開催で、前回のMAKS2017にも行こうとしていたのだが色々と予定がつかず諦めざるを得なかった。是非このブログが次回のMAKS2021を訪問する人の助けになればと願ってやまない😌

どこでやるの?

モスクワ市の南東の郊外に位置する、ラメンスコエ空港で行われる。この空港があるのはジューコフスキーと言う街で、空港自体もジューコフスキー飛行場とも言うようだ。航空宇宙学徒ならピンとくると思うがあのジューコフスキー翼/変換のジューコフスキーさんにちなんで付けられた名前らしい。

モスクワ中心部からの行き方は、ターミナル駅であるカザンスキー駅から特急が出ておりそれに乗ると1時間ほどで最寄りのオッディフ駅につくことができる。そこから10分ほどMAKS専用のバスに乗れば飛行場到着だ。

特急がMAKS専用に出ているのだろうか、それは定かではないが事前にGoogle Mapで調べた時間(確か2時間以上とか出た気がする)よりも早くついたのでGoogle Mapの情報ほど身構えなくて良いと思う。モスクワのどこにホテルを取るかにもよるが大抵1時間半もあれば着く。

いつやるの?

今年は現地時間で8/27 ~ 8/29がビジネス向けで、8/30 ~ 9/1の3日間が一般向けの日だった。ビジネス向けの日でも普通にチケットを買えば入れるとどこかで見かけたが果たして。(調べてない)

さて、前置きはこの辺にして実際の旅の記録へ。

MAKS 1日目

(我々にとっての)MAKS1日目。8/31の土曜日である。

朝8時過ぎにホテルを出たが、まずは腹ごしらえということで朝ごはんはマクドナルドへ。

注文専用のでかいタッチパネルがあって便利だった。タッチパネルの決済はカードのみなので、現金で買いたい場合は普通にレジへ。
じゃがいもの味が日本と違うなぁと思った。

9時過ぎにオホトニーリャド駅からメトロに乗りコムソモロスカヤ駅へ。10分ほどで到着。

コムソモロスカヤ駅はカザンスキー駅に直結しているのでここでメトロからSuburban Trainに乗り換える。この記事で詳細は割愛するがモスクワはメトロが非常に発達しており市内の移動は1回55ルーブル(100円弱)のメトロで事足りる。だが今回のように郊外に行く場合はメトロから乗り換えなければならないのだ。

下の写真のように駅の入り口はすでにMAKSの客でごった返していた。

余談だが、ロシア語で駅は станция(スタンツェー)であるがこのカザンスキー駅はターミナル駅なので вокзал(バグザール)である。

カザンスキー駅に入った瞬間から「MAKSはこっちやで」と教えてくれる矢印のシールがそこかしこに貼ってあるので全く迷う心配がない。

地上に出るとMAKS専用の切符の販売窓口が並んでおり、そこで普通列車か特急列車か選べる。なんと往復で370P(650円ほど)程度だったので特急にした。ここに限らず基本的に電車・バス・タクシーは安いのだ。

ロシア語でも特急はエクスプレスなのでとりあえず特設のMAKS専用の切符窓口で「エクスプレス!トゥリ(3)!!」と叫べば3人分の切符が買える。

地上への出口/MAKS専用の切符窓口はこんな感じ

どの車両がMAKSへの特急なのかわからないので駅員に切符を見せながら「グジェー(どこ)!?」と叫ぶ。すると指差しで教えてもらえる。

特急列車に乗り込む

9番線から特急に乗る。すでに乗客がいっぱいいたが先頭車両まで歩くと3人横並びの席を取れた。座ったまま快適に1時間ほどでオッディフ駅に到着。

大混雑のオッディフ駅バス乗り場。手荷物検査のゲートの向こうにバス乗り場がある。

カザンスキーの時点で混んでいたのだから当然と言えば当然だが、オッディフ駅はもう上の画像の通り大混雑。この鬼のような行列・手荷物検査を経て、飛行場へ向かうすし詰め状態のバスに乗り10分ほどでジューコフスキー空港に到着する。

空港の入り口らへんの地面からTu-144が生えてたりMig-25とか道沿いに置いてあってすでに色気ムンムン。手荷物検査、チケット確認を経て入場!

ちなみにチケットは事前購入したものを印刷していったが、スマホの画面に表示させるだけでもOKだし、当日その場で支払うこともできる。しかし当日購入は若干並ぶことになるので事前の購入が賢明だろう。

確かこの時点で10時過ぎごろだったと思うが、会場に入ってすぐはどこに行ったらいいかいまいちわからない。

地上展示がいっぱいあったのでとりあえずそちらから見ることに。フランカーシリーズ、Mig-29はもちろんのこと、最新鋭のSu-57や前進翼で有名なSu-47、他にもソ連・ロシアの有名な軍用機がズラーーっと並んでおり最高以外の感想がない。これまでの写真を見てわかる通り少し曇っていた天気もだんだんと晴れてきて暑くなってきた。

モスクワは曇りだと肌寒いが晴れてると普通に半袖でも暑い。日差しが肌に突き刺さる。(しかし翌日も含め浴びた日差しの量の割にはあまり日焼けはしなかった。多分緯度のせい。)

ベテランの家族とかなのかわからんが柵の中に入ったり機体に乗れたりする人々がいる
Su-35
Su-47

この辺の地上展示はEOS6D + 12–24mm の機材で撮影した。機体と近い距離で全体を納めなければいけないことが多いので広角がオススメ。

機体が多すぎて全く全部は撮れてないのだけど、地上展示の残りの写真は記事の末尾に載せておきます🙋‍♀️

ホットドッグやトウモロコシなど食料を補充しつつ地上展示を一通り見る。余談だが茹でトウモロコシ屋が無限にある。マジで意味わかんないくらいある。この大地はトウモロコシに支配されているらしい…

13時くらいのタイミングで奥の滑走路からジェットエンジンの音が!どうやら飛行展示が始まったらしい。滑走路の方に向かうも、滑走路手前はすでにとんでもない量の客で埋め尽くされていたので滑走路の一つ手前のエリアで写真撮影。フランカーやSu-57の変態機動を撮りまくる。

混みすぎて滑走路前に行くことは困難

ただ、この1日目は完全に晴れてしまったせいで逆光が激しく個人的には写真の収穫は微妙。滑走路が我々の南にあるのでこれは如何ともしがたい…

機材はEOS7DmarkII + SIGMA150–600mm(Contemporary) 。

15時半くらいまで飛行展示を見た後、翌日もあるのでそそくさと退散。超望遠レンズのせいで荷物が重いんじゃ。帰りのバスもアホみたいに混んでいたが運よくオッディフ駅からの特急に座ることができたので快適な帰路になった。

夕暮れのオッディフ駅

行きと同じルートでホテルに戻り、荷物を置く。
近場を散策しながら夕飯のお店を探しカフェレストランでご飯を済ませる。
Tinderでモスクワの可愛い女の子を眺めるなどしつつ就寝。

MAKS 2日目

9/1日曜日のこの日もMAKSへ。有益そうな情報はほぼ1日目の方に書いたのであまり中身はないが書いていく。

ちょっと前日より遅めの8:30くらいにホテルを出た。

前日の帰りにカザンスキー駅でBILLAというスーパーを見つけ、そこのパンが美味しそうだったので、この日は朝そこでパンを買い特急の中で食べた。なのでマクドナルドでのんびりしてた前日よりは少し早い到着に。

オッディフ駅に着き、バスに乗る。これはちょっと意外だったが前日土曜日より体感3割ほど空いていた!土曜日の方が客は多いらしい。

前日の反省を生かし、この日は地上展示はすっ飛ばして滑走路前のスペースに早めに場所を確保。前日より早めの時間から飛行展示が始まったのでここで1日中撮りまくった。

この日は若干曇りがちだったので逆光が激しすぎた前日よりも撮れ高がいい感じ。どんな感じの写真が撮れたかは記事末尾の写真を参照。この日はフランカーの変態機動を撮ろうと映像も三脚でちょっと頑張った。

夕方16時ごろMAKSから退散し、ホテルへ戻る。帰りはオッディフ駅からの特急に座れなかったのでつらかった。

カザンスキー駅に帰還。こぼれ落ちる夕日が美しい。

ヘトヘトのはずだが謎のバイタリティを発揮しホテルの北東方面、ルビャンカ駅付近を徘徊。Blask Star Burgerというハンバーガーチェーンでハンバーガーを食べ、さらに街を徘徊。北側の道をぐるっと散歩した。遊歩道的なところだったがちょくちょく偉人の像みたいなのが立っているので勉強になる。外交官とか建築家とか。

夜の散歩も楽しんだ後で就寝。

まとめ・写真

ロシア語話せない野郎3人でMAKS行ってみた、こんな感じでした。記事中のフィルムの写真はGR1V + 業務用100で撮ってます。

MAKSについてもっと聞きたい場合は是非Twitter @toyojuni まで。2021年になって質問が来たら結構エモいなあとか考えています。

さて、あとはひたすら飛行機の写真を載せます!逆光を持ち上げたのでシャキッとせんなあ〜みたいな写真もありますが見ていってください。

フランカーがとにかく多い。フランカー→何か→フランカー→何か…みたいなプログラムになってる。ここに載せたの以外にももっと色んな機体が飛んでいますが、僕の好みのセレクトということで。

ここから地上展示

終わり。次はクビンカ戦車博物館の記事を書きたい。

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Written by KeijiroToyoda

デザインに多少詳しくて、サイバーセキュリティの仕事をしています

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