ソウルでドライブするならここ!フルパッケージ3選
アニョハセヨ〜、@toyojuniです。
なかなか奇特な遊びですが、2023年の7月1日〜5日の滞在期間でマイカーのFC3S(1988年式, 前期型)を韓国に持ち込んでドライブを楽しんできました。
マイカー持ち込みにおける書類の準備方法も追って紹介したいと思っていますが、ソウルの親友が紹介してくれたドライビングコースが本当に楽しかったので、まずはこちらを紹介しようと思います。
綿密な下調べをして向かったわけでもないので、現地の友人がいなければ知り得ない場所に連れて行ってもらうことができ、最高の思い出になりました。
マイカーを韓国に持ち込む方も、現地でレンタカーする人も参考にしていただければ幸いです。
その0: 釜山からソウルまで
ソウルの紹介に入る前に、マイカーを持ち込む場合はフェリーが釜山にしか到着しないので、ソウルに辿り着くために釜山〜ソウル間のドライブが必要であることに触れておきます。
韓国という国をほぼ縦断するルートであり、Naverマップによると道のりは400km程度です。速度制限は基本的に100km/hで、時折110km/h区間もあります。日本と同じと考えて良いでしょう。
ただし、オービスの数が尋常じゃなく多いので、遵法意識の低い速度で普段走行される方は同様にはいかないと思った方が良さそうです(日本のナンバープレートで撮影されたとて後日お手紙が届くとも思えないですが…)。
また、朝や夕方はソウルに近づくほどに渋滞に巻き込まれるので注意が必要です。何が起こるかわからない海外旅行ですから、時間には余裕を持ちましょう。
さらには、ハイオクを給油できる場所も限られています。こういった注意点はまた別の記事にまとめるつもりです。
その1: 汝矣島(ヨイド)パーキングエリア
ソウルを南北に分つ大河「漢江(ハンガン)」のほとりにあり、川沿いの自動車専用道路(無料)からヨイICを降りてすぐのところにあります。
自分はソウルの友人を大黒に連れて行ったことがあるのですが、彼曰くヨイドは「ミニ大黒」です。ソウルの車好きは夜な夜なここに集まっているようです。自分は日曜日の夜にヨイドに行ったのですが、(おそらく土曜夜ほどではないにせよ)賑わいを見せていました。
大黒と同様、そのコミュニティは大きな魅力です。おそらくいつ行っても車好きがいるのでしょうし、自分がFCで乗りつけたところたくさんの人が集まってきてインタビューまでされましたw FCが来ているとの噂を聞き家から飛んで来てくれたJDMファンもいました。
最終的にセリカとNAロードスターが現れて、ソウルらしからぬ写真を撮ることができました。余談ですが、ソウルの人々もロードスターと呼ぶことはなく、基本的にMiataと呼んでいました。
ちなみに、奥まったエリアが特にスポーツカー好きが集まる場所になっているのも大黒と同じでした。自然とそのようなゾーニングがなされるものなんでしょうか。
他にも大黒との共通点として、小さな環状線を走って無料で同じ地点に帰ってくることができます。そもそもヨイド周辺は有料道路直結ではないので環状線でなくとも帰ってこれますが、川沿いの自動車専用道路が無料です。ありがたいですね。
大黒がベイブリッジ〜本牧〜関内〜生麦を経由して帰ってこれるのと同様、ヨイドも漢江南岸〜橋〜漢江北岸〜橋といった形で帰ってこれます。うろ覚えですが10分ほどのドライブだったと思います。
漢江沿いのソウルの美しい景色も魅力です。川を眺めているカップルもぼちぼちいましたし、大黒よりはロマンチックな感じがしますね。
その2: 南山公園
ソウルのど真ん中にあるのが南山公園です。すぐ西側はソウル駅で、北側は明洞(ミョンドン)という繁華街です。南山というだけあって、小高い丘のようになっており、高級ホテル/住宅街のエリアになっているようです。
南山公園には南山タワーというランドマークがあるのですが、その足元にヨイドには及ばないものの、少し広い駐車場があります。ここも大黒と同様に車好きが集まる場所になっているようです。
また、小高い丘になっている分、峠というほどではないもののヨイドとは違って周辺の道路でワインディングを楽しみながらドライブできるのが魅力でしょうか。駐車場にいる間、外からは時折スキール音が聞こえてきました。
ちなみにこの駐車場には伊藤博文の暗殺で有名な安重根の記念館もあります。
その3: スカイウェイ
個人的に、一番の思い出になったのがこのスカイウェイです。
一言でスカイウェイの凄さを表現すると「峠が首都の中心部にある」という事実です。これは東京には明らかに存在しないものではないでしょうか。
場所はソウルの北部です。真ん中とはやや言い難いものの、十分に首都中心部と言えるロケーションで、すぐ南には景福宮という王宮もあります。
スカイウェイに行くためにはまず東大門のあたりから北上し、最終的にとんでもない急坂を登っていきます。低回転トルクのないロータリーは1速じゃないと登れません。なお、この辺りも高級住宅街だそうです。
なお、急坂の前に歴史のある町並みのエリアも走るのですが、ここでは看板でアルファベットを使わずにハングルで表記しないといけないそうです。例えば「CU」のようなコンビニの看板が対象になります。僕は「京都ではセブンイレブンが茶色になるんやで」という話をお返しにしました。
さて、急坂を抜けると四叉路の交差点に着き、ここから西に向かってスカイウェイに進入できます(もちろん逆向きの東に向かうアプローチも可能です)。上図の通りに走ると程なくして頂上に到達し、下りの峠が始まりますが、ワインディングとしては相当に楽しめる道でした。
何よりその魅力は峠の長さです。スカイウェイを走る間動画を撮影していたのですが、撮影時間は10分を超えていました。これだけ首都の中心部にあるのに「ちょっと走ったら終わり」ではないのです。本当に楽しくて、自分としては一番の思い出となりました。
唯一残念な点は、道路上にバンプがちょこちょこ存在する点です。結構な高さがあるものも存在するので、速度を10km/h以下程度まで落とさないとかなり衝撃を喰らってしまいます。走り屋対策が必要なのはわかりますが、これでは普通のドライブすらできないよ…という感じです。
上のgif動画でも最後に減速に失敗してバンプに思いっきり引っかかっています。
おまけ1: 島山大路(トサン デロ)
自分は江南(カンナム)エリアのホテルに泊まっていたのですが、その江南にある大通りが島山大路(トサン デロ)です。
昼間は渋滞が激しいですが、夜は空いているので友達との集合にうってつけです。レアな車が集まりやすいようで、アヴェンタドールSVJなんかも路駐していました。東京の神宮前銀杏並木のようなものでしょうね。
江南はソウルの中でも比較的新しい時代に開発されたエリアなので、道は碁盤の目のように整備されており直線区間が長く、その道幅も非常にワイドです。片側で4車線普通にあります。
トサン デロをしばらく眺めていましたが、その直線の長さを生かして夜はスピードを出す車も結構いました。
なお、現地のYouTuberに取材を受けたのですが、カッコいい写真もここトサン デロで撮影してもらいました。
インタビュー動画はこちら。サムネイルには「NewJeansが好きな高橋涼介」と書いてあるようです(自分のソウル訪問の目的の一つはNewJeansのファンミーティング参加でした)。
おまけ2: なんかセクシーなガソリンスタンド
南山公園の東側にネオンの発光がすごい謎のガソリンスタンドがありますw フォトジェニック間違いなしです。
おまけ3: ソウルからDMZ(非武装地帯)まで
先程の地図で理解してもらえたと思いますが、ソウルは韓国のかなり北の方にあり、当然北朝鮮との国境にも相当近いです。
国境周辺はDMZと呼ばれる立入制限区域になっており当然マイカーで入ることはできないのですが、逆に言うとDMZの入口はマイカーで目指すことができ、ソウルからはわずか40分程度のドライブです。
臨津閣(イムジンガク)と言うエリアの高速道路の北端が封鎖されており、マイカーで辿り着けるのはここまでです。記念写真をパシャリ。
この先には有名な国境の街、板門店(パンムンジョム)があるのですが、ここに行こうと思ったらソウル発のバスツアーに参加する必要がありますし、2023年7月現在(おそらく情勢が不安定なため)このツアーは実施されていません。
ツアーがない以上、あまりやれることはありません。記念写真を撮り、DMZに片足だけ突っ込めるロープウェイに乗り、鰻を食べて、少しだけDMZ沿いをドライブして帰りました。
鰻は焼肉のように鉄板で焼いていくスタイルと甘いタレが独特なのですが、なかなか気に入りました。
DMZが存在しない日が1日でも早く来ると良いですね。
終わりに
旅行において人におすすめされたところに行く必要なんて全くないものです。自分も行き当たりばったりを好みますし、ドライブばっかりしてたら友人におすすめされた場所にはどこにも行けませんでした(ごめん)。この記事も「ふーん」程度に読んでください。僕かて基本的には自分のために書いています。
一期一会、全ては偶然ですがこの最高の旅行をアテンドしてくれた友人に感謝です。
おしまい。